メンターから最初にされた質問


著名な経済学者ドラッガーの著作に

「おそらくもっとも効果的に知的労働の
生産性を向上させる方法は
仕事を定義し直すことである

と書いてあるのを読みました。



あなたの仕事は何でしょう?


教師、医師、看護師、弁護士
美容師、マッサージ師、ネイリスト
カウンセラー、セラピスト・・・


私は今まで、自分はカウンセラーであり
カウンセリングをするのが仕事だと
漠然と思ってきました。


けれども新しく出会った
美しく、聡明で、そしてとても芯の強い女性である
私のメンターは

まず私にこう尋ねました。


「あなたが私のところで学ぶ目標はなんですか?」



もちろんカウンセリングスキルの向上
自身のスキルアップなど

わかりやすい目標はすぐに思い浮かぶのですが

私のメンターはそこに私をとどまらせず

さらに私に尋ねるのです。


「あなたは学ぶことで何を得られますか?」



私はスキルアップすることで何が得られるのだろう?

クライアントの満足?

クライアントからの評価?

カウンセリングがうまく進むことへの手応え?

それとも収入?


こうした質問をされると
今まで使ったことのなかった脳の領域が
刺激されるような気がします。


メンターの質問について考えこみながら

私はメンターに尋ねました。


「先生は、ご自身の仕事をどのように捉えてますか?」


するとメンターはこう答えたのです。


「私は仕事というレベルでは捉えていません。
私の成すべき使命として捉えています」


では、先生の使命とは何ですか?と聞いたら

私のメンターはこう答えました。


「愛を伝える人」





最初の質問に戻りますね。


さぁ、あなたは何をする人でしょうか?

あなたの選んだ職業を通じて
あなたの人生で何を実現したいと思っていますか?

そしてそれは他の人々にどんな恩恵を
与えるのでしょうか。



私自身の答えについては
宿題にされてしまいました。

これからじっくり
考えなくてはなりません。


ひとつ確かなことは

カウンセリングを生業とする以上
自分自身と向き合うことは必須

それこそ心臓が口から出そうなくらい
「直面化」することを余儀なくされても

私たちは自分に向き合い
自分を知ることを疎かにしてはいけません。


人の心に触れる職業を選んだ以上
それは避けては通れない道なのでしょうね。