発達障害児に必要な栄養素ータンパク質


発達障害の症状を改善させる
分子栄養学について
ブログに書こうと思います。


まずはじめに
タンパク質の説明から始めます。


なぜなら私たちにとって
一番大切な栄養素だから。


タイトルには
「発達障害に必要な栄養素」
と書きましたが

発達障害に限らずすべての人
(子ども、大人、男女問わず。
特に妊娠中や産後にも!)にとって
まず最初に意識して摂るべき栄養素です。


そもそもタンパク質とは
英語で Prorein(プロテイン)と言い
その語源はギリシャ語で
「第一のもの、重要なもの」
という意味を持ちます。


おそらく中学のときの理科で
三大栄養素といって
「糖質・脂質・タンパク質」
が体のエネルギー源になる
と教わったと思いますが

このうちタンパク質
に与えられている役割が


「生体の内臓類、筋肉、皮膚
毛、ホルモン、酵素
さらに免疫体などの主成分となる」

であり、同時に


「タンパク質は窒素を含んでおり
この窒素を含有することが
タンパク質の最も重要な特徴であり

糖質や脂質によって
代替することが出来ない
不可欠な栄養素である」


と言わしめるものになります。


本当にこれ
ものすごく重要なことが書いてある。


タンパク質だから
肉を構成するのはなんとなくわかる気がする。


でも、ホルモンや酵素や
免疫体の主成分って…


つまり体のほぼすべて
タンパク質からできてるってことです。


さらに付け足せば

「血液、代謝酵素、消化酵素
神経伝達物質の原材料にもなる」

とあります。


神経伝達物質といったら

ドーパミン
セロトニン
ノルアドレナリン
オキシトシンなど

私たちカウンセラーにとっても重要な
「心の健康」に必須なものばかりです。


それらすべて
タンパク質から作られています。


つまり摂取するタンパク質の量
が必要量に満たなければ
(そしてほとんどの人が
必要量は摂取していない)

体は超重要項目(生存状態を維持すること)
に貴重なタンパク質を優先的に使い

優先順位の低いほう
(生きてさえいれば元気じゃなくてもいいみたいな)
にはあんまりタンパク質を回してくれないってこと。


それでも体は健気だから
もう使い古して体外に排出するような
ヨレヨレのタンパク質でさえ

大事に大事に取っておいて
別のところ
(爪を伸ばしたり、髪の毛伸ばしたり)
に使ってくれようとするわけです。


体はなによりもタンパク質を欲してる。


そしてお肉をよく食べる欧米に比べ
当然日本人のタンパク質摂取量は少なく

もともと量をあまり食べない日本人女性
のタンパク質摂取量は更に少ない。


そしてタンパク質を多く摂ることを
意識していない家庭で育った子どもは
当然タンパク質が足りない
そのサイクルになるわけです。


だけど日本は豊かな国なので
食料が不足しているわけではない。


ではみんな何で腹を満たしているかというと
そこで登場するのが「糖質」というわけです。
(糖質については、改めて書きます)


ではこのタンパク質
量をどれくらい採ればいいかといいますと…


「具体的には、1日に卵3個以上+肉200g」
「うつ消しごはん」藤川徳美 方丈社」より


まず、最低これくらい。

魚だったら、3~4尾。
一日で。
しかも、毎日コンスタンスに。


しかもこれらは動物性タンパク質だから
吸収もよくてこれくらいだけど

植物性タンパク質にもなると
吸収がそれほど良くなく
豆腐だったら1日4~5丁。


・・・・・いや、無理じゃない?


少なくとも、私には無理。
そんなに食べられない。
しかも毎日。
家計的にも無理。


っていう人ばかりなのでね

藤川徳美先生も

知る人ぞ知る「楽道」の小西慎也先生

「アスリートのための最新栄養学」
を書いた山本義徳先生

プロテインからタンパク質を補うように
と言っているわけです。


そうじゃないと何度も言うけど
私たちの体と心の健康にとって
なによりも一番大事なタンパク質を
必要十分な量採ることができないから。


そしてタイトルにも書いたように
ADHDや自閉症スペクトラム
学習に困難さを持つ発達障害
と呼ばれるお子さんたちにとっても

まずはじめに意識して
採ってもらいたいのが
タンパク質(プロテイン)なんです。


そうじゃないと
発達障害の症状を改善させる
ビタミン・ミネラルをいくら摂取しても
それらをうまく消化・吸収して
有効に使えないからです。

(タンパク質が代謝酵素
消化酵素の元になっているわけですから)


今から8年近く前になりますが
「発達障害は代謝障害ではないか」
という海外の論文があって

そこからずっと
発達障害は栄養で改善できるのではないか
と思ってきました。


当時はまだ
「糖質制限」ということばもなく
臨床心理士の研修会で話題提供してみても
みんな半信半疑…
というか、見向きもされない。


今も分子栄養学については
臨床心理士、公認心理師ともに
あまり認知されるにいたっていません。


あまり広まっていない考え方に対して
カウンセラーという職業の人たちが
保守的だからかもしれませんが

栄養の知識が医者になく
治療の現場で栄養の重要性が
軽視されているためではないか
と思います。


あれから8年

まさかコンビニで
「糖質制限スイーツ」
とかが売られることになるとは…


正しい栄養の知識が広まり
まずはお母さん
妊娠中の女性
産後の女性
そして子どもたちが

本当の意味で健康で明るく
幸せになってもらいたいと思います。