ブリーフセラピーコーチ


今年に入ってから新たなメンターのもとで
個人研修を受けています。

私のメンターはカウンセラーの資格のみならず
NLPの国際コーチの資格も持っているため
コーチングの入門のようなことも
学んでいます。

(本格的なライフコーチの指導は秋から
スタート予定です)


私がなぜコーチングに興味を持ったかというと
メンターにも言われたことですが

「相談を受ける人の割合のうち
心理療法が必要な人は2割
カウンセリングが必要な人は3割
残りの5割はコーチングが必要


このことを肌感覚で感じていたからです。


カウンセリングが進み
もうだいぶ力がついてきたな
そろそろ卒業かな
と感じるクライアントさんが
なかなかその先へ進めなかったり

同じところで同じ思考に絡めとられていたり

気持ちは大分整理ができたのに行動に移せない。


こうしたケースを体験していたため
人によってはどうもカウンセリングだけで
うまく終結にもっていけないな・・・
と感じていたのです。


そんなことでコーチングに興味を持ったわけですが
そんなとき「ブリーフセラピーコーチ」なるものが
あることを知り

6,7月はその資格をとるためにセミナーを受けていました。



ブリーフセラピーとはその名のごとく
「短期療法」のことです。



心理療法というものはとかく時間のかかるもので
長い時間がかかればかかるほど

それは心理療法の効果なのか
自然と良くなっていったのか

よく分からないところがあります。


精神分析なんかは「それも良し」
とするのでしょうが

ブリーフセラピーでは
「原因の除去を解決のゴールとしない」
とする立場を取っています。


どういうことかというと
ブリーフセラピーの大きな特徴として

問題を個人の内側にあるとするのではなく

個人の周りにいる人間関係
(家族や学校、職場などの人間関係)
をひとつのシステムとして捉え

問題は「システムの不具合」と捉える


ここがブリーフセラピーの最大の特徴であり
実践していて面白いところだと思います。


例えば不登校でしたら
不登校になった「原因」を探し
その「原因」を取り除くことによって
不登校という状況をなんとかしよう
とするのではなく

不登校になった原因を探すことに
労力を割いたりせず

不登校になっている子どもとその親
そして学校の先生やクラスメイト

それらの人間関係を
ひとつのシステムとして見る、

そして不登校が起こるのは
システムのどこかが機能不全を起こしている
と考え

機能不全を起こしているのとは
別のところに着目していくことによって

悪循環に陥っていたシステムに
良循環をもたらそう

とするものです。



私は大学院のときに家族療法を学び
(家族療法もブリーフセラピーと近似の考えを
持つ理論であり技法です)

学会などでシステムズアプローチを
学んでいたため

もともとブリーフセラピーの考え方は
知っていたのですが

久しぶりに改めて学んでみると
とてもユニークでパワフルな技法だなと
感心しました。


ちなみに・・・

これは心理士特有のものですが
それぞれの学派の違いは
そのまま実践者であるカウンセラーの
パーソナリティの違いに直結しているように
感じます。

ブリーフセラピーに親和性のあるカウンセラーは
心理士業界のなかにあってかなり明るい(笑)

話し方もサバサバしているし
口調もフランク。

間違っても分析派のような小難しいことは
言わなさそう。

あくまでも個人的なイメージですが。


コンプリメントの技法も
子育て支援に携わってきた
私にはなじみやすく

これからは今回習得した
ブリーフセラピーコーチングのスキルも
どんどん使っていこうと考えています。