女子学生の頭痛、腹痛、生理痛、起立性調節障害等について
私立の中高一貫校で
スクールカウンセラーをしているのですが
女子学生の体調不良の多さに
「これは何とかしてあげたい!」
とひそかに闘志を燃やしています。
中学生、高校生問わず
訴えの多くはまず
頭痛、腹痛(慢性的な下痢を伴う)
めまい、生理痛
そして朝起きられない起立性調節障害などです。
めまいに関しては
メニエール病であることもあれば
耳鼻科でメニエール病が
否定されることもあります。
(ちなみにメニエール病の特徴は
回転性のめまいです。
これに伴い吐き気があります)
身体疾患のため
まずは内科を受診し
その後胃腸内科、循環器科
耳鼻科、脳神経科などの
専門科を受診し
たいてい
「異常は見当たらない。ストレスではないか」
とドクターに言われ
場合によっては精神科を受診する
というのがお決まりのコースです。
これら思春期の体調不良に関しては
藤川理論によれば
極度のタンパク質不足、そして鉄不足です。
でも、それを指摘してくれる医者がまずいない。
ご自分に置き換えてみれば分かると思いますが
体調不良が続いていたら
気持ちもふさぎこむのが普通です。
慢性的にお腹が痛かったり
頭が痛かったり
朝起きられないにも関わらず
気持ちだけは元気
なんてことがあるはずない。
よって彼女たちは
「気持ちがふさぎ、元気がない」
「また痛くなるのではないか
と常に不安になる」
「通学に電車を利用している場合、
電車内で体調が悪くなるのを怖れて
学校に行き渋る」
「学業に遅れが出てそれを挽回しようと
更にストレスを抱えてしまう」
という悪循環に陥ります。
そしてこのような訴えを精神科で聞いてもらうと
「うつっぽいですね」
と言われてしまい
抗うつ剤が処方されることになります。
抗うつ剤が緊急時の助けになることは否定しませんが
慢性的な体調不良に関しては
まず質的な栄養不足を疑い
体内で不足している
ATPを増やしてあげること
が必須だと思っています。
スクールカウンセラーとして
女子中学生や女子高生と面接し
栄養の大切さ
どのようにして栄養不足を補っていけばいいか
のアドバイスを行っているのですが
ありがたいことに非常に賢い生徒さんたちが多いため
すぐに理論を理解し
保護者に訴えてプロテインや
サプリメントを用意してくれる子
がとても多いです。
ただ・・・ここにひとつ
大きな落とし穴がある。
これは常々
藤川徳美先生がおっしゃっていることですが
子どもの体調不良の場合
親の理解と
親の食生活への意識改革
がとにかく重要になるのです。
なぜなら
これらの食事改善は
続けなければ意味がないから。
けれども
そもそもタンパク質が不足していると
プロテインのような形で
多くのタンパク質が体内に入ってきた場合
消化吸収が間に合わず
「お腹を下す」
「胃がムカムカする」
という症状が出てしまいます。
私自身もそうだったのでよく分かるのですが
お腹を下したり胃がムカムカすれば
当然プロテインを飲むことに
抵抗が生まれます。
できれば飲みたくない。
飲んだとしても
毎日は続けられない。
頭で分かっていても
体が受けつけない。
それくらい今までの食生活を変える
ということは
とてもとても難しいことです。
だからこそ
大切なのは子どもだけではなく
親の意識です。
親がここで
踏ん張れるかどうか。
工夫してプロテインを摂取できるようにする
もしくは食事内容を
タンパク質が中心なものにする
少しずつでもいいから
何らかの形でタンパク質を摂れるよう
諦めずに続けていく。
そうしてくれれば
必ず思春期の体調不良は改善できる
私はそう信じています。
保健室で休む子や
休み時間にお腹に当てる湯たんぽを借りにくる子
朝の満員電車に乗れず
どうしても遅れて登校せざるを得ない子
そういう子たちに接するたびに
「必ず良くなるから
焦らず不安にならず
少しずつでいいから
食事を見直していこう」
と励ましています。
内心は
「まかないのおばちゃんにでもなって
この子たちの食生活を日々支えたい!!」
くらいのことを思っています。