すべての有資格者たちに伝えたいこと

6月19日に行われた埼玉県公認心理師協会の
総会(ウェビナー開催)でのこと。


後半のシンポジウムで
「コロナ禍における心理職の役割」
というテーマでシンポジストたちが
話し合いました。


そして最後の質疑応答で
「コロナを感染2類から5類に下げればよいのでは?」
という意見に対し

シンポジストのひとりが

「その通りだと思います。
正しい情報を取りに行き
そして自分の頭で考えること。

それが大切だと思います」

とおっしゃっているのを聞いて
正直ホッとしました。


私はこの質問に対してシンポジストが
どう答えるか
それによって心理士全体の質が問われると
思っていたので、
知り合いのこのシンポジストがどう答えるか
ちょっと緊張しながら聞いていました。


当たり障りない範疇で答えるのか
答えをはぐらかすのか

それとも本気で2類でいいと思っているのか。


多くの催し物で感染対策がされていて
運営される方たちは来場される方たちに
不安を与えないよう
とても神経を使っていると思うのですが

どちらかというと
「感染対策をしていますよ」という
自分たち側の都合のような気もしていて

私は心理士が過剰なまでに感染対策する姿を
見せることは(そして同調することは)
決して好ましいことではないと思っていました。


また、別のシンポジストのかたは

「発信するときに自分の言っていることは
本当に正しいのかどうか。
また、同業者からどう思われるかを
つい気にしてしまう自分がいる


とおっしゃっていて

私だけでなく皆さん似たような
気持ちでいらっしゃるのだなと思い
とても嬉しく、また安心しました。


私に限らず
有資格者が発信するということは
リスクを伴うことであり
勇気がいることです。

でも今の時代

正しい情報を得ること
そして正しい情報を発信していくこと


あらゆる有資格者にとって
なくてはならない姿勢だと思います。

自分だけではなく
困難な資格を取ってまで
貢献したいと思ったクライアントのためにこそ。


小さな子どもに関わる現場にいると
この2年で子どもたちに強いたマスクや
友だち同士で接触しないこと
大声を出さないことが

どれだけ彼らの発達を阻害しているか
どれだけ彼らの貴重な時間を奪っているか

私たち大人は真剣に考えなければならないと
思います。


そして子どもたちに日々接しながら
どうしたら子どもたちを守れるのか
安心と安全を保障してあげられるのか

同時に子どもたちに思いっきり
笑顔でいてもらうためにはどうしたらいいか

対応に困っていたり不安になっている
保育士さんやご家族の背中を支えてあげることこそ
私たちのすべきことではないでしょうか。

専門家から
「過剰な対応は必要ないですよ」と
言ってもらえることで
どれだけ多くの人が安心するか。

むしろそのために資格取ったんじゃないのかな
とすら思っています。