サイコオンコロジー


カウンセリングの活用場面は
多岐に渡りますが

医療におけるがんや
非がんに対する緩和ケア
という場面においても
心理支援は行われています。


特にがん医療における心理活動を
サイコオンコロジー(精神腫瘍学)といい

「疾病や治療に関する適切な情報提供
孤立を防ぐ情緒的支援
治療継続の支障となる不眠、不安
抑うつに対し精神医療を含む医学的支援」
を提供しています


私はサイコオンコロジーの
専門ではありませんが
がんに関する本を読んで
勉強するようにしています。

がん治療において
私は「外科手術」
「放射線治療」
「抗がん剤治療」
は支持しておらず

できれば「食」や「自己免疫」
「温活」や「呼吸法」
といったアプローチを勧めたいのですが

今回読んだ本
「がんの正体がわかった!」小林常雄 創藝社
のあとがきで
更に興味深いことが書かれていたので
紹介したいと思います。

米国で話をする時、
「癌は不良少年細胞集団だ」
と説明すると
よく理解されます。

不良少年に対して
社会は悪いと言う人も多いが
不良少年の側からすれば
「俺だってまともな人間になりたかった
親や先生が悪い」
と主張するのです。

同様に、
癌に対してもスピリチュアルには
「癌細胞は、正常な高等細胞になりたかった」
と言うのです。

「人間が自分の構成員の細胞を酸素不足、
体温不足の悪循環な環境に追い込むので
仕方なく、原始時代の
酸素なしの環境で生きる細胞に
適応せざるを得なかった」
と主張するのです。

癌の原因は、
人間がミトコンドリアを壊して
人間が自ら万能細胞のような
新生物を作っている
という認識が重要です。

現に癌患者が食生活習慣を反省したり
癌にかかったことに
感謝して対応している人は
癌の治りが実に良いということは
この意味を象徴しています。

「がんの正体がわかった!」小林常雄 創藝社


著者の小林常雄先生は
生化学を中心とした
がんの基礎研究を行い

国際がん予知予防センター長を務めた
がん研究の専門家ですが
肩書には「医学博士」と同時に
「統合医療医師」とあります。


本の中でも

「日本の医師は『MD』だけがほとんどであり、
米国の医師は『MD(医学士)』
『DO(オステオパシー医)』
『H(ホメオパシー)MD』
『N(ナチュロパシー)MD』
などという四種類の医師がいます」

と書かれており
がんに罹ったとき
患者さんがさまざまな認識を
持つことができる
と書いてあります。

これからの時代は

遺伝だから
体質だから
多くの人ががんに罹るから

ではなく

「なぜ自分はがんになったのか?」
「なぜこの臓器にがんができたのか?」
「なぜ体のこの部位だったのか?」

を考える時代になっていく
のではないでしょうか。


コロナの予言として
私の大好きな映画
「風の谷のナウシカ」が脚光を浴びていますが

まさにこの映画に出てくる
「腐海」ががんのイメージ
にしっくりきます。

ー腐海は毒を出す死の森ではなく
大地の毒を体に取り込み
大地を浄化してくれている。

ーがん細胞は体にできた悪者ではなく
今までの生き方を見つめなおす
細胞からのメッセージであり
私たちの体の毒素を取り込んでくれている。


サイコオンコロジーの概念をさらに広げて
こんな話がカウンセリングでできるようになるといいな
と思っています。

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