心理用語に物申したい

私は2000年(平成12年)に臨床心理士

2019年(平成31年)に公認心理師

の資格を取ったわけですが


当然それぞれ臨床心理士試験

公認心理師試験というものを受験しました。


(ちなみに臨床心理士試験は
マークシートと小論文の一次試験と
それにパスした人が二次試験の面接を受けます。

公認心理師試験はマークシートのみです)


臨床心理士と公認心理師って何が違うの?


といえば、「ほとんど同じ」

としか答えようがないわけですが


それでも唯一
そして決定的に違うところといえば


臨床心理士が民間資格であるのに対し

公認心理師は国家資格である

という点につきます。



それでも

仕事の内容も職域もほとんど同じなわけですから

試験内容も似ているわけです。


(余談ですが私が受けた第1回目の
公認心理師試験では全試験問題154問中
3問も森田療法について問われる問題が出され

おそらく受けた人全員が
「また森田療法!?なぜ!?」
と思ったに違いありません)


公認心理師の業務内容としては

簡単にいって


1心理アセスメントを行う
(公認心理師法第2条第1号)

2要心理支援者への支援を行う
(公認心理師法第2条第2号)

3要心理支援者の関係者への援助を行う
(公認心理師法第2条第3号)

4心の健康に関する教育及び情報の提供を行う
(公認心理師法第2条第4号)


があり、このうち
1~3は臨床心理士の業務内容
とかぶっています。


4番目の業務内容が
臨床心理士では「心理に関する研究」
だったはずで

でも臨床心理士であっても
心理教育は行いますし

公認心理師であっても
学術的な研究は行うわけで

いってみれば業務内容に両者で違いはない

といって良いでしょう。


それで・・・

私が試験勉強をしていて
何が一番腹立たしかったかといいますと


それはもう
「心理用語をアルファベットで略さないで!!」
ってこと。


もう本当ね

例えば心理検査だけでも
今調べもしないで
ちょっと思い出せるだけでもこれだけある。


WAIS、WPPSI、WISC、K-ABC、PARS、AQ、
ASRS、DN-CAS、POMS、SDS、TEG、
DAM・・・・・etc.


当たり前ですが、これ全部違う検査名。


いや、まだね
検査名なら百歩譲って我慢できる。

使ってるから理解できる。

使い慣れてるやつなら全然オッケー。


でもね

「補償を伴う選択的最適化=SOC」
「成人健康・疾病胎児期起源説=DOHaD仮説」
「価値に基づく実践=VBP」
「適正処遇相互作用=ATI」

これってこんなにアルファベットで略す必要ある!?


それ以外にも

認知行動療法をCBTと言ったり

トラウマ治療の技法の一種をEMDRと言ったり

とにかくアルファベットの頭文字が多すぎる。


ただでさえ心理用語は

アニマとかアニムスとか

スキーマとかシェマとか

その単語を知らなかったら

それが何かを推測することさえ

不可能な名称が多すぎる。


そんなわけで

心理用語は略さず普通に日本語で言おう。


TEGなら東大式エゴグラムと言おう。


私が言いたいのは、ただそれだけです。