発達障害児は糖質とどう向き合うべきか

数年前からおもに
ダイエットとして
「糖質制限」「糖質オフ」
ということばが聞かれるようになり
コンビニやお酒にも
「糖質オフ」商品
が多く販売されるようになりました。
それくらい、10年近く前では
想像もできなかったほど
「糖質制限」は
一大ブームになったと言えます。
では実際のところ
糖質制限は子ども(発達障害含む)
にとってどうなのか。
したほうがいいのか
しなくてもいいのか。
そもそもなぜ
糖質制限ということが
これほど言われるようになったのか。
結論から言いますと
子ども、特に発達障害
そして甘いものが好きな女性は
糖質制限をしたほうがいいと考えます。
なぜか?
そうじゃないと
食事が糖質だらけになるから。
(「我が家の糖質との闘い」をご覧ください)
実際のところ意識して
糖質制限しようとしてさえ
日々の食事から糖質
を排除するのは至難の業です。
はっきりいってほぼ無理。
特に日本。
お米が主食の私たち。
DNAに刻まれている
白米至上主義にはなかなか逆らえません。
そんな風にそもそも
糖質制限が難しいお国柄だからこそ
糖質制限を意識するべき
だと思います。
そのためにまず
糖質とは何か?
について学びましょう。
糖質とは三大栄養素のうちのひとつで
イコール炭水化物のことです。
つまり米、パン、麺類、小麦粉、芋類…etc.
ほぼ、主食を意味します。
糖質は
「単糖類(ブドウ糖・果糖など)」
「二糖類(ショ糖・乳糖・麦芽糖など)」
「多糖類(でんぷん、グリコーゲンなど単糖類が集まったもの)」
の3種類に分類されます。
この3種類に分類されますが
結局最終的には一番分子の小さい
「単糖類」に分解されてから
体内に吸収される仕組み
になっています。
ものすごくざっくり
雑に言ってしまうと
パンを食べようと
お米を食べようと
パスタを食べようと
焼き芋を食べようと
最終的にそれらはすべて
「ブドウ糖」に代表される単糖類
という形になって
私たちの体に入ってくるということです。
その結果、体からしてみたら、
ちょ、多い!
え、またブドウ糖!?
他にないの!?
もうブドウ糖いらないんだけど!
こんなにブドウ糖ばかり入ってきても
あなた運動とかしないじゃん!
エネルギー余っちゃうじゃん!
ブドウ糖をエネルギーに変換するにも
ビタミンBが必要なんだけど!
なのにビタミンB全然入ってこないで
またブドウ糖じゃん!
摂取総エネルギーが過剰になるじゃん!
太るよ!
いいのね!?
太るけどいいのね!?
という状態になる。
糖質はタンパク質と違い
体を構成する役割ではなく
「エネルギー源になる」
ことが役割なので
当然いらないわけではないのですが
そればかり摂られても
体としては困るわけです。
しかも
体内に貯蔵できる糖質は約300g
しかない。
どういうことかというと
余った糖質は血液を巡ることになる。
(これが糖尿病になっていくわけです)
私の夫が糖質制限をした話を書きましたが
糖質制限を始めた当初は
糖質を目の敵にしてしまうところがあり
とにもかくにも「糖質はNG」
みたいな考えでしたが
今はやはり
ある程度の糖質は必要
だという認識に至っています。
それでも必要なのは「ある程度」
しかも「芋類やお米などの
分子構造の大きい炭水化物」であり
気を付けないと私たちの食生活は
「糖質ばかり」
「糖質オンリー」
ということに平気でなる。
例えば私だったら
朝はトースト
昼はコンビニのおむすびやサンドイッチ
夜にオムライス・・・
なんて献立になることは
結婚前だったらざらにあったわけです。
そして糖質で気を付けなくてはならないのが
白砂糖やジュースなどに含まれる「精製された糖」の過剰摂取です。
「精製された糖」を摂取すると
急激に血糖値を上げることになり
そして血糖値が下がることによって
また糖が欲しくなる
という負のスパイラルに陥ることです。
これがメンタルのイライラに直結しており
子どもたちの落ち着きのなさ
多動傾向に拍車をかける原因
になります。
糖質が悪者だとは思っていません。
けれども私たちの食生活
(子どもはもちろん)は
意識しないと糖質まみれになる。
糖質だけで簡単に
お腹を満たすことができてしまうので
結果として体にとって
不可欠のタンパク質を採ること
ができなくなる。
特に子どもが好きな
ジュースや甘いお菓子
菓子パンには精製された糖が
これでもか!
というほど入っているため
子どもの問題行動に悩んでいる方はもちろん
子どもの健康な育ちを考えたら
糖質に対しては
かなり厳しめな姿勢で臨む必要がある
と思っています。
じゃないといくらでも
糖質は体の中に入ってきてしまうから。
そして、「精製された糖」
にも気を付けるべきですが
絶対に食べてはいけないものというのがあって
それがショートニングやマーガリンに代表される
「トランス脂肪酸」です。
これらは日本のお菓子や
菓子パンでは普通に使われていますが
アメリカでは2018年6月以降
「食品に加えることを原則禁止にする」
と発表されています。
(トランス脂肪酸の禁止、米が決定
「安全と認められぬ」:朝日新聞デジタル)
理由は、「安全とは認められない」と判断したからです。
このように単純に健康に害をなすから
食べてはいけないものから
体とメンタルのことを考えたら
過剰摂取は控えた方がいいものまで
食事で気を付ける点は多々ありますが
過剰摂取を控えるべき筆頭が
糖質ということになります。