がん治療の記事を読んでモヤモヤする

今日の読売新聞に
「がん患者ー私は大丈夫?」
という記事が載っていて
これを読んだときから
ずっとモヤモヤしていたのだけど
やっぱりモヤモヤがおさまらないので
ブログに書いておこうと思いました。
女優の岡江久美子さん
が亡くなったことで
所属事務所が
「(がんの手術や放射線治療を受け)
免疫力が低下していた」
とする談話を発表しました。
これに対し
日本放射線腫瘍学会が24日
「早期の乳がん手術後の放射線治療は
免疫機能の低下はほとんど起きない」
との見解をウェブサイトに公表したとのこと。
これを読売新聞が
社会欄に掲載しているわけですが・・・
免疫機能の低下は
ほとんど起きないって、本当?
それ本気で言ってるのかな?
どうしてもこれが納得できなくて
朝からずっとモヤモヤしてるんです。
そりゃ抗がん剤治療に比べたら
免疫力低下は少ないのかもしれない。
だけど普通に考えて
まず自分ががんに罹った時点で
心理的ストレス感じるよね。
次に体にメスを入れる手術をする時点
で体に負担かかってるし
それって当然
ストレスかかるよね。
それでその後
放射線治療するんでしょう?
放射線って原発で
あれだけ騒ぐわけだから
人体に悪影響はある
って常識だと思います。
治療に用いる放射線は
「体に安全」
なのかもしれないけど
でもそれって
「なんとかギリギリ安全
っていえなくもないけど
がんを殺すためには
これくらいの放射線は
仕方ないよね。
だって治療のためだからね」
というラインでの
「安全」ではないでしょうか。
一応あれこれネットで
放射線治療を調べてみたけど
「がん以外の正常な細胞を
傷つけてしまうことがデメリット」
って書いてあったけど。
それって普通
「安全」とは言わないのでは・・・
もろもろのリスクを鑑みたうえで
それでもがん治療のために
放射線治療を選ぶこと
そのものは個人の自由だと思います。
でもだからといって
「免疫機能の低下はほとんど起きない」
ってコメントは
必ずしも正しくないと思うのです。
おそらく放射線治療そのものではなく
がんに罹ったという時点
手術を受けなくてはいけないという時点
実際に手術を受ける時点
その他もろもろストレスがかかる事柄があって
それらが相対的に免疫を下げるのであって
「放射線治療が
免疫機能の低下
を起こしているわけではない」
というロジックだと思うのだけど
でもやっぱり私は
それを学会が公式のコメントとして発表し
それを読売新聞がただ新聞に掲載するっていう事実
このことにものすごく
モヤモヤしたものを感じるのです。
自分の免疫を上げること
(体にとって必要な栄養素を摂ること
体を温めること
体にとって悪いものは摂取しないこと
よく笑うこと
陽の光を浴びること
しっかり睡眠をとること
心を平安に保つことetc.)
をしっかり考えず
こうやってただ
新聞に載っていたというだけの理由で
「放射線治療は免疫を下げない」
なんて単純に考えるとしたら
それはおかしいと思っています。
誰か(それが学会であろうと
医者であろうと、新聞であろうと)
が言っていた
という理由ではなく
感覚的に
「ん? それってどうなの?」
と疑問をキャッチして
ちゃんと自分の頭で考えること。
カウンセリングをしていても
それはとても大事なことだと思っています。
(昔親に言われたとか
学校の先生に言われたとか
はたまたカウンセラーに言われたからではなく
あなた自身がどう感じ
どう考えるかが大事ってこと)
ちなみに私のがん治療に対する考え方
のソースは以下の書籍です。
ご興味のある方は
一読してみてはいかがでしょうか。
「これでもがん治療を続けますか」(近藤誠 文春新書)

追記(2020/5/9)
世界的免疫学者の
安保徹先生の著書に
「がんの原因はストレスです。
(中略)・・・
特に放射線治療は
たとえピンポイントの照射で
副作用はないとされる
粒子線治療(陽子線、重粒子線)でも
強力な酸化力を持つ
がん細胞の内容物が破壊されて
体内に流れ出してしまいます。
クラッシュ(座滅)シンドローム
と同じような免疫抑制が強烈に起こります」
と書いてありました。
外科治療にせよ
抗がん剤にせよ
放射線治療にせよ
やはり免疫系は
とても抑制されるとあります。