カウンセリングの「聴く」ということ



カウンセリングとははじめに

主訴(今現在の困りごと、悩みごと)

をお聞きし

クライアントの話すことばに

丁寧に耳を傾けながら

解決方法を一緒に模索していく作業です。



このときの「丁寧に耳を傾ける」ことを

心理用語で「傾聴」と言います。


カウンセリングでよく聞く
「傾聴」ということばですが


傾聴とは

いっさいの批判
拒絶
価値観の押し付け
上から教えるような態度等

を排除し


その方の言いたいことを純粋に
受け止める姿勢のことをいいます。



そしてこの「傾聴」の技術
(姿勢というべきか?)こそが

日常生活での会話や

友人・家族との相談とプロの違い

とも言えます。



この傾聴がどれくらい

カウンセリングで大切にされているか

というと


「カウンセラーとしての聴く技術」

といった内容でまるまる1冊本が書け

そのうえそういった内容の専門書が

タイトルを変えながら山ほど出版されるくらい

超重要項目です。



そんななかで

「技芸(アート)としてのカウンセリング入門」

という本は素晴らしい良書です。


でもきっとこの本の内容がよく理解できるのは

中堅以上のカウンセラーにならないと無理じゃないかな


駆け出しのころの私だったらこの内容が腑に落ちるほど

理解できなかったんじゃないかな

と思います。



それくらいカウンセリングでやっていることは
人に説明しずらい

でも実はプロの技法満載の技術であり

その筆頭に挙げられるのが

「傾聴」なのだと思います。